研究課題/領域番号 |
17K05683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
望月 伸竜 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60422549)
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研究分担者 |
長谷川 健 茨城大学, 理工学研究科(理学野), 准教授 (00574196)
渋谷 秀敏 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (30170921)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 火山灰 / 堆積残留磁化 / 古地磁気方位 / 開聞岳 / 残留磁化 / 古地磁気 / 岩石磁気 / テフラ / 火山層序 |
研究成果の概要 |
火山近傍の火山灰層の残留磁化についての研究はほとんどないが,その残留磁化が堆積直後の古地磁気方位を記録しているならば,古地磁気永年変化の研究を飛躍させる可能性がある。そこで,本研究では火山近傍の火山灰層の残留磁化の基礎研究を行った。雲仙火山などで採取した火山灰の測定結果によれば、火山灰の残留磁化の伏角は、当時の地磁気伏角と比べてほぼ同じものもあれば、いくらか浅いものがあった。一方で、火山灰の残留磁化の偏角は当時の地磁気偏角にほぼ一致している。当時の地磁気方位を精確に記録しているものといくらかずれるものがあり,それらの理由については今後の研究で検討する必要性が明確になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により火山近傍の火山灰が安定な残留磁化を持っていることが確認された。いくつかの火山灰層の残留磁化は地磁気伏角よりもいくらか浅いものがあり,この要因については検討が必要ではあるものの,細粒火山灰層は堆積当時の地磁気方位に平行な残留磁化を獲得しているようだ。古地磁気方位の復元には,火山岩や火砕流堆積物だけではなく,火山灰層も利用できる可能性が見えてきたといえる。
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