研究課題/領域番号 |
17K05695
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
齋藤 めぐみ 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (40455423)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 琵琶湖 / 珪藻 / 個体サイズ / 湖水深 / 地球化学分析 / 第四紀 / 氷期間氷期サイクル / 殻サイズ / 古水深 / 後期更新世 / 生産量 / 殻サイズ分布 / 最終氷期 / 完新世 / 形態学的進化 / 大型化 / 水温躍層 / 最終間氷期 |
研究成果の概要 |
約13万から12万年前に琵琶湖で起こったスズキケイソウの大型化と地球化学的な指標から推定される湖水深の増大に同時性は認められなかった。一方で、スズキケイソウの個体サイズ分布は万年あるいは千年オーダーの周期で変化することが明らかになり、過去4万年間においては氷期・間氷期サイクルと同調して変化し、スズキケイソウや全珪藻の生産量との関連性が指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半世紀ものあいだ琵琶湖ボーリングコアを用いた研究が続けられているが、湖内に生息・生育する生物にとって重要な琵琶湖そのものの湖沼学的なパラメータ(例えば、水深、水温、栄養塩濃度など)の変化は十分に明らかにされたとは言いがたい。本研究では過去の水深変化を地球化学的手法で推定することを試みたが、珪藻の大型化とのあいだに単純な関係性は認められなかった。珪藻などのプランクトンにとっては、水深よりむしろ温度躍層の存続期間やその水深が重要な意味を持つことも指摘され、このような湖沼学的なパラメータを過去にさかのぼって明らかにする手法の開発の重要性が再認識された。
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