研究課題/領域番号 |
17K05697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
野牧 秀隆 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 主任研究員 (90435834)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 貧酸素 / 底生有孔虫 / 細胞質立体構造 / マイクロX線CT / 連続切片観察 / 硝酸塩呼吸 / 細胞質 / 古生態 / 細胞構造 |
研究成果の概要 |
単細胞真核生物である有孔虫の細胞形態、特に液胞と呼ばれる、周囲の海水や代謝物質を貯蔵する細胞構造が、その種が生息する溶存酸素濃度、硝酸塩濃度などとどのように関連しているのかを明らかにした。貧酸素環境に生息する有孔虫種2種は、好気環境に生息する種に比べてそれぞれ特徴的な細胞構造、液胞分布を持っており、周囲の細胞小器官などとの関連から、これらの構造が貧酸素環境下における硝酸塩呼吸や嫌気的代謝に関連していることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じ、単細胞ながら多室にわかれ、大きな細胞サイズを持つ有孔虫の細胞形態、そして細胞小器官の組成、微生物共生の有無などが、種によって非常に多様であることを明らかにした。これら細胞形質や細胞小器官の多様性が、世界中の多様な海洋環境での繁栄に貢献していると考えられる。また、この現象の背景を解明することは、細胞の大型化、多細胞化の進化過程を考えるうえでも興味深い知見を与えてくれるはずである。
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