研究課題/領域番号 |
17K05744
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
穂坂 綱一 東京工業大学, 理学院, 助教 (00419855)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 量子もつれ / 光解離 / 水素分子 / もつれ / 分子の光解離 |
研究成果の概要 |
光解離フラグメントの間には、解離前の分子の対称性を反映した非局所的な相関, ”もつれ”, の存在が期待される。しかし、水素分子から生成したH(2p)+H(2p)ペア由来の光子ペアの放出角度相関は、予測された“もつれ”状態、混合アンサンブル、それらの線形結合のどれとも異なる状態にあった。本研究では、角度範囲を広げ再測定した放出角度相関と、解離過程におけるスピン軌道相互作用の検討により、光子放出直前の原子ペアの状態を特定した。解離過程における“もつれ”状態の変化を、保存する対称性の観点から明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
“もつれ”は量子力学の核心であり、現在、盛んに研究が行われている量子暗号や量子計算以外にも幅広い領域でブレークスルーを起こす可能性を秘めている。しかし、分子科学においては非局所的な相関、“もつれ”に着目した研究は行われていなかった。本研究により、分子科学の標準的なツールである光解離を用いた“もつれ”フラグメント対生成が明らかになった。今後、分子における“もつれ”の理解が更に進むことで、新しい分子技術に利用されていくことが期待される。
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