研究課題/領域番号 |
17K05768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
竹谷 敏 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 上級主任研究員 (40357421)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | クラスレートハイドレート / 包摂化合物 / ホストゲスト化合物 / 包接化合物 / 結晶構造 |
研究成果の概要 |
ペレット状に整形したガスハイドレート試料では、NaClを含むメタンハイドレート試料に関しても、その二水和物の融点以下の温度では、メタンハイドレートは自己保存現象を発現することが明らかになった。メタンハイドレートの自己保存現象の発現と液層の存在に関する相関性についての検討を行い、メタンハイドレート粒子の外側が、固体で覆われている場合は、分解により生じるガスの拡散が抑制されることが予想された。また、X線CT法による、高圧容器内での分解過程のその場観察を可能にするシステムを完成させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ガスハイドレートの分解機構の詳細な解明は、従来の液化天然ガスよりも非常に穏やかな条件での天然ガス貯蔵など、今後のガスハイドレートによる効率的なガス貯蔵技術の開発に貢献するものである。本研究で得られた、自己保存現象の発現に与える添加材の影響や、ホストーゲスト相互作用の影響など、従来の研究では検討されてこなかった、新しい研究開発の方向性も示すである。本研究の成果は、今後のガスハイドレートによるガス貯蔵技術の産業化を進めるうえで、有益な指針となるものであるとともに、有効な計測手法の開発といえる。
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