研究課題/領域番号 |
17K05771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
中田 憲男 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (50375416)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ポストメタロセン / オリゴマー化 / パラフィン / 前周期遷移金属 / ジェット燃料 / 燃料前駆体 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、研究代表者らが見出した1-ヘキセンの精密オリゴマー化反応の知見を活用し、代替ジェット燃料の前駆体となりうるビニリデンダイマーの精密合成プロセスの開発を目指した。 様々なアリール基を導入した[OSSO]型ジルコニウム錯体は、100-300当量の乾燥修飾メチルアルミノキサンを助触媒とすることで、1-ヘキセンのオリゴマー化反応を完璧なビニリデン選択性で進行した。これらの反応の触媒回転頻度は、従来のメタロセン系触媒よりも高いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、α-オレフィンの重合反応において極めて精巧な反応場を提供したポストメタロセン触媒の知見を活用することで、様々な燃料前駆体となる鎖状α-オレフィンの超精密オリゴマー化反応の開発を目指すものであり、従来の触媒系で達成できなかった実用化・商業化を視野に入れた研究課題である。すなわち、本研究成果は、民間航空業界が最も期待する代替エネルギーの効率的な合成手法として、将来的な技術移転に大きく貢献できる。それ故に、基礎的な触媒化学における学術的発展や石油産業を含めた社会経済に波及効果をもたらし、化石燃料の消費抑制と二酸化炭素の排出削減を考慮した持続可能な社会の構築に貢献できる研究課題である。
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