研究課題/領域番号 |
17K05786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高石 和人 岡山大学, 自然科学研究科, 講師 (70513430)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ビナフチル / 軸性キラリティー / 円偏光発光 / エキシマー / キロプティカル特性 / キラリティー |
研究成果の概要 |
軸性キラルなナフタレン多量体を用いた円偏光発光性 (CPL) 色素開発を行い、優れた色素および CPL の誘起法を見出した。たとえば、メチレンジオキシ架橋構造を有するナフタレン八量体とペリキサンテノキサン二量体、エキシマー CPL を示すナフタレン四量体-発光団連結体、溶媒によって CPL の符号が切り替わるビナフチル-ピレンサンドイッチ型色素、プロトン化/脱プロトン化によって CPL がオン/オフするビナフチル-ビピリジル環状色素を開発した。これらを通して立体構造と CPL の相関を明らかにし、エキシマー・キラリティー則と名付けた経験則の提唱など、有益な知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CPL 色素は広義の光エレクトロニクス分野において応用が期待されているが、所望の性質を示す色素および分子設計に役立つ情報は限られている。特に重要な「立体構造と CPL の相関」は十分に明らかにされていない。円偏光二色性については多くの情報があり、また、計算機の性能向上と相俟って理論計算と実測結果の融合がはかられている。最近では赤外円偏光円二色性が利用されることも増えている。CPL 色素についても、立体構造に立脚した理論と実験の融合が求められているように思う。CPL 色素の実用化研究へ移行するためには、汎用性に優れた CPL 色素の開発法および分子設計指針が不可欠である。
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