研究課題/領域番号 |
17K05789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
大賀 恭 大分大学, 理工学部, 教授 (60252508)
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研究分担者 |
重光 保博 長崎大学, 工学研究科, 教授 (50432969)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 動的溶媒効果 / 溶媒和 / 水素結合 / シミュレーション / 溶媒再配列 / 溶質溶媒相互作用 / 分子シミュレーション / 遷移状態理論 |
研究成果の概要 |
溶液反応における基質分子の構造変化と溶媒分子の動的相互作用を,様々な極性置換基を有する一連のクロメン誘導体を用いて,実験的な動的溶媒効果の観測と計算化学的な考察により明らかにした。特に水素結合が可能な溶質と溶媒の組み合わせでは,強い静電相互作用のためが顕著な動的溶媒効果を示すことを明らかにした。計算化学的考察では,分子動力学法を用いて,非IRC経路における有効溶媒和殻と基質間の余剰反発効果を示すパラメータの評価に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の有機反応機構論では,反応物がどのように構造変化して生成物に至るかを明らかにすることに主眼が置かれてきた。反応に対する溶媒効果は,溶媒の静的な作用として理解され,反応の途中経路において溶媒が反応にどのように関与しているかについては明らかになっていない。本研究では反応物構造変化と溶媒和構造変化の2つの座標に分けて解析することにより,反応に対する溶媒の動的な役割を実験および計算科学の両面から評価することができることを示し,動的作用に影響を与える因子について検討した。
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