研究課題/領域番号 |
17K05790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
小嵜 正敏 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10295678)
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研究分担者 |
岡田 惠次 大阪市立大学, 複合先端研究機構, 特別研究員 (50152301)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ピレン / ペンタセン / 縮合多環化合物 / ヘテロ原子 / グラフェン / 電子材料 / フェノキサジン / ヘテロ環 / アザピレン / n型有機半導体 / ピリジン / キナクリドン / トリアザピレン / LUMOエネルギー / 有機導体 / 有機合成 / 含窒素芳香環 |
研究成果の概要 |
多数の芳香族環が複数の辺を共有してつながった炭化水素の炭素原子を窒素原子、酸素原子、硫黄原子などに置き換えることで有機半導体として有望な特性をもつ有機化合物を創出した。窒素原子を含む架橋構造で二つの芳香族環をつなぐ新技術を開発して、報告数が少ない多数の窒素原子を含む電子不足性の化合物を合成した。また、非平面構造をもつ化合物やキノン類似の電子構造をもつ化合物など特異な性質の発現が期待できる化合物を合成した。これらの化合物の結晶構造、電子状態、化学反応性を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機ELディスプレイを代表とする有機デバイスの性能向上のかぎとなるのは、高性能有機半導体の開発である。有機半導体の開発に必要な電子不足性の有機化合物は、効率的な合成技術の欠如から種類が少なく技術革新が求められてきた。本研究では、この要請に応えることができる短工程の合成技術を開発し、従来技術では合成できない電子不足性の有機化合物を創出した。また、特異な性質の発現が期待できる有機化合物を合成し、有機半導体として有望な性質を明らかにした。本研究の成果である新規合成法の開発および新規材料の創出は、高性能有機半導体の供給に貢献し有機太陽電池などの次世代有機デバイスの実用化を促進する。
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