研究課題/領域番号 |
17K05791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
鈴木 教之 上智大学, 理工学部, 教授 (90241231)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高歪み環状不飽和炭化水素 / ジルコニウム / 五員環アレン / アミド / 環状アレン / イソシアナート / 共役エンイン / カルベン / エステル / タンタル / 有機化学 / 有機金属化学 / 環状アルキン |
研究成果の概要 |
近年代表者らは、五員環構造のアレン化合物でありながら安定に合成・単離が可能な分子である有機ジルコニウム化合物を見出した。これらは低原子価のジルコニウム錯体に共役エンイン類が配位することにより1-ジルコナシクロペンタ-2,3-ジエン構造を形成する。本研究では、この特異な構造を有する化合物群についてその性質・反応性を検討した。高い歪みを持つアレン中央の四級炭素がカルベン性を有することを期待し、他金属原子への配位を試みた。また不飽和炭化水素部位の反応性を検討したところ種々求核付加反応へ適用できることを見出した。イソシアン酸エステルとの反応ではアレン部位をもつアミドを合成することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安定な五員環アレン化合物は2008年に代表者らが初めて報告したが、それまで五員環アレンは不安定で単離できないというのが有機化学の常識であった。それゆえこの化合物の性質、反応性についてはいまだに多く知られていない。この特異な構造を有する化合物についてつまびらかにすることは今後の構造有機化学的な理解の上で学術的な意義が大きい。さらにこれらの分子を種々の有機合成反応へ利用できる例を示したことにより、官能基を有する不飽和炭化水素の新たな合成方法を見出した点において社会的意義を有する
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