研究課題/領域番号 |
17K05793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
遠藤 恆平 東京理科大学, 理学部第一部化学科, 准教授 (70454064)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 有機化学 / 有機金属化学 / 超分子 / 錯体 / 錯体化学 / 不安定中間体 / 協同効果 / 多核金属錯体 / 有機合成反応 / 金属クラスター / 光学材料 / 官能基化中間体 / 機能性材料 / 合成化学 |
研究成果の概要 |
1. 独自のパラジウムナノ結晶の作成、ギ酸によるアルキンの選択的還元反応の開発、2. 多核金属錯体による反応制御、3. 多核金属中間体の効果の発見、4. 不安定中間体包摂のための有機分子の合成、などが成果として得られた。なお論文としては1.のみで、思うように実験が進まなかった点は反省が必要と考えられる。得られた成果の一部ではあるが他研究者が先に論文を投稿してしまったことが多く、残念な結果も少なくない。ただ、他研究者でも実行可能な研究であったことも明白で、世界的な情勢を考慮した研究設計では問題も多いことが明らかになった。新規性のある反応制御法や機能性材料の設計法を見出し今後につなげる予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不安定中間体は合成化学的に見ると扱いが難しく、活用が進んでいない側面もある。本研究で設定した不安定中間体は、世界的な情勢を考慮すると学術的には「理にかなった研究対象」だったが、そのためか、他研究者による報告が早く感じた。独自の成果として公開することができなかったが、一方で、苦戦しながらも、シンプルながら予想外の挙動を示す反応中間体などを見出すことができた。また本研究のいくつかは何度も改良を試みたため、いまだ論文投稿の目処はたっていないが、だからこそ成熟した分子設計に落ち着いたと考えている。本研究を含め、不安定な中間体などを活用するための手法の開発により、新しい分子制御法につながると考えられる。
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