研究課題/領域番号 |
17K05794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
川面 基 日本大学, 文理学部, 教授 (50360243)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | フッ素 / パラジウム / トリフルオロメチル基 / 炭素ーフッ素結合活性化 / ジフルオロメチル基 / 不斉反応 / スルホンアミド / フェノール / アルコール / エノールエーテル / インドール / ベンゾフラン / アリルエステル |
研究成果の概要 |
本研究においては,主に二種類の含フッ素有機化合物と求核剤とのパラジウム触媒反応を検討し,いずれも炭素ーフッ素結合の開裂を起点とした新しいタイプの反応を実現した.例えば,分子内にフッ素原子を1つ有する2-フルオロアリルエステルでの反応においては,様々な求核剤を位置選択的に導入する手法の確立に成功した.また,分子内にトリフルオロオレフィンを有する2,3,3-トリフルオロアリルカーボネートと求核剤との反応では,フェノキシドアニオンなどの求核剤が導入されつつ,分子内でフッ素原子が収束してトリフルオロメチル基が構築される反応の実現に成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医農薬品や機能材料として有用な含フッ素有機化合物の更なる効率的な変換手法の確立を目指した研究を行い,これまでに例の無いパラジウム触媒反応を実現した.例えば,強固な結合である炭素ーフッ素結合の開裂を伴いつつ求核剤となる有機分子2つを一挙の導入する反応や,含フッ素有機化合物に求核剤を導入しつつ分子内でフッ素原子を移動させつつトリフルオロメチル基を構築するタイプの反応の実現に成功した.更には,末端のジフルオロオレフィンに対して位置選択的なヒドリド還元を進行させてジフルオロメチル基を構築する反応の開発にも成功した.
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