研究課題/領域番号 |
17K05795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東邦大学 (2018-2019) 星薬科大学 (2017) |
研究代表者 |
坂田 健 東邦大学, 薬学部, 教授 (90328922)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 量子化学計算 / ルイス酸 / 相互作用エネルギー / Si-C結合活性化 / DFT計算 / ルイス酸触媒 / ルイス酸性 / Si-H結合活性化 |
研究成果の概要 |
ルイス酸によるシランのSi-H結合活性化に関して、量子化学的な理解を目的として研究をおこなった。B(C6F5)3 によるヒドロシリル化反応では、まずη1 型のコンプレックスを生成することで Si-H 結合を活性化するメカニズムであることがすでに見いだされていた。そこで、2分子からなる相互作用系に対して相互作用エネルギーに基づいて各原子に働く力や平衡構造における力の定数を分割する手法を開発し、その手法をB(C6F5)3とシランからなるη1 型コンプレックスに適用することで、2つの分子間の相互作用にはどのような特徴があるのか検討をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
d電子の存在にともない多彩な結合活性化をもたらす遷移金属錯体触媒に対して、s, p軌道のみが関与する典型元素ルイス酸触媒は、一見その機能が限られているようにみえるが、嵩高いルイス酸・ルイス塩基対や、複合酸触媒といった新しいコンセプトが最近でも次々と提案されているように、今なお注目すべき触媒であり、さらなるブレークスルーを生み出すためには、実験化学的・理論化学的両面から多様なルイス酸について精密な検討を施していく必要がある。本研究は、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランを中心としたルイス酸に関する理解を深める意義を有する。
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