研究課題/領域番号 |
17K05799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
大山 大 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (20292451)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 金属錯体化学 / 合成化学 / 再生可能エネルギー / 水素 |
研究成果の概要 |
ヒドリド(水素化物イオン)部位を含む金属錯体は,様々な化学プロセスにおいて重要な役割を担う。しかしながら,従来のヒドリド錯体の合成には水素ガスのようなヒドリド源が用いられていたため,安全性や環境への負荷といった問題を抱えている。本研究では,水素ガスに代わる再生可能な水素供与体を開発するため,バイオプロセスで得られる水素源を用いた金属ヒドリドまたは有機ヒドリド部位を含むルテニウム錯体の選択的合成に成功した。さらに,合成した3種類のヒドリド錯体を用いて基質への水素供与能を調査した結果,有機ヒドリドの方が優れていることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化石資源の枯渇や原子力の安全性等の資源・エネルギー問題は,21世紀中に解決しなければならない喫緊の課題である。そのため,政府は多くの政策を打ち出して再生可能エネルギーへの移行を促している。本研究は再生可能エネルギーの中でも特に重要な水素に関する反応に対し,温和な条件で進行する生体反応のエッセンスを導入した。このように化学と生物学を融合した研究は,既存のアプローチでは困難であった資源・エネルギー問題の解決に向けた有効な研究手法の一つとなる。
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