研究課題/領域番号 |
17K05805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
山口 佳隆 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (80313477)
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研究分担者 |
橋本 徹 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 助教 (90710898)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 金属錯体触媒 / ニッケル錯体 / モノアニオン性3座ピンサー型配位子 / 不活性結合活性化 / クロスカップリング反応 / ヒドロホウ素化反応 / 鉄塩錯体 / 3座ピンサー型錯体 / モノアニオン性3座配位子 / 炭素-酸素結合切断 / 炭素-炭素結合生成 / 炭素-炭素結合生成反応 / ホウ素化反応 / 第一列後周期遷移金属元素 / NHC-ホウ素錯体 / 炭素-酸素結合切断 / 炭素-炭素結合生成反応 / 金属錯体 / 含窒素環状カルベン / 異種複核錯体 |
研究成果の概要 |
モノアニオン性3座ピンサー型配位子を有するニッケル錯体を系統的に合成し,触媒反応における金属錯体の立体的・電子的影響を検討した。芳香族Grignard反応剤を求核試薬として用いたクロスカップリング反応では,求電子試薬として芳香族塩化物およびフッ化物に対して良好な触媒として機能した。さらに,アリルエーテル類を用いた反応では炭素-酸素結合の切断を伴う芳香族アリル化合物が収率良く生成した。スチレン類のヒドロホウ素化反応において良好な触媒として機能した。 空気中で安定に取り扱うことができる鉄塩錯体が芳香族Grignard反応剤と第2級臭化アルキルのクロスカップリング反応に良好な触媒として機能した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機化合物の特定の結合切断を伴う新たな結合生成反応や炭素-炭素二重結合などの不飽和結合に対する有機基質の選択的な付加反応を実現する金属錯体触媒の開発は新たな有機合成の方法論を構築するうえで重要な課題である。さらに,金属錯体に主眼を置いた触媒開発研究は錯体化学のみならず有機合成化学において重要は情報を提供できる。金属錯体触媒を用いた新たな方法論の開発は,省エネルギープロセスの開発に寄与するだけでなく,持続可能な物質社会を永続的に発展させるための重要な課題である。本研究で開発したニッケル錯体はこれらの基礎研究に資するものであり,関連分野への波及効果が期待できる。
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