研究課題/領域番号 |
17K05813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
有川 康弘 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (30346936)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 亜硝酸イオン / 還元サイクル / ニトリド / アンモニア / 金属酵素 / 二核錯体 / ピラゾリルボラト / ルテニウム / 配位子交換反応 / アセトニトリル / イソチオシアネート / 一酸化窒素 / 合成化学 / 還元反応 |
研究成果の概要 |
7つのプロトンおよび6電子により、亜硝酸イオン(NO2-)をアンモニアへと変換する亜硝酸イオン還元サイクル(NO2- + 7 H+ + 6 e- -> NH3 + 2 H2O)を、二核ルテニウム錯体を用いて段階的に達成した。これは、自然界に存在する亜硝酸還元酵素の機能を再現したことになる。 この還元サイクルにおいて最も注目すべきは、屈曲型ニトリド配位子を有する二核ルテニウム錯体を単離したことである。この錯体の配位子置換反応も調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微生物による自然界での窒素循環サイクルでは、空気中にほぼ無尽蔵に存在する窒素分子が形を変えて循環しており、アミノ酸等に含まれる窒素原子の究極的な原料は空気中の窒素分子であるため、生物にとって必須のサイクルである。このサイクルの中に亜硝酸還元酵素が含まれており、亜硝酸イオンをアンモニアまで還元している。これは、富栄養化の軽減などに関連しており、非常に重要な反応である。この反応を、人工的に金属錯体を使って再現した。
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