研究課題/領域番号 |
17K05814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
西岡 孝訓 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (10275240)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 硫黄化合物 / 金属錯体 / 糖修飾配位子 / 炭素・硫黄カップリング / 糖 / N-ヘテロ環カルベン / 金属錯体触媒 / 炭素硫黄結合 / 触媒 / 遷移金属触媒 / ヘテロカップリング / 硫黄含有化合物 |
研究成果の概要 |
蒸気が有害で可燃性の有機溶媒の代わりに安全な水を溶媒とする有機化合物の合成のための、金属を含有する錯体触媒の開発を行った。水中で用いる触媒は、水に溶ける必要があるので、水溶性の高い糖部位を導入した。触媒として一般的に用いられるパラジウム錯体の他にニッケルやロジウムを用いた錯体の合成も行いその触媒能を調査したところ、錯体は炭素-硫黄結合生成反応には適用できなかったが、水中での炭素-炭素結合生成反応に利用できることを明らかにした。また、硫黄を含有する多核錯体も合成し、電気化学的測定によりこれらが炭素-硫黄結合反応に利用できる可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機化合物の合成に一般的に用いられる有機溶媒は毒性があるものや可燃性のものが多いため、代わりに水を用いることができれば作業環境や環境保全に役立つ。本研究では、水中での有機合成に用いることのできる触媒開発をめざし、金属錯体に水への溶解性が非常に高い糖を導入する合成法を確立した。また、合成した水溶性の金属錯体が、水中での炭素-炭素結合生成反応の触媒として有用であることを明らかにした。 この研究成果は、薬品や化成品の製造における持続可能社会の確立に貢献するものである。
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