研究課題/領域番号 |
17K05816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
坪村 太郎 成蹊大学, 理工学部, 教授 (70188621)
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研究分担者 |
西川 道弘 成蹊大学, 理工学部, 助教 (60711885)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 金属錯体 / 発光 / 銅錯体 / パラジウム錯体 / リン光 / 発光材料 / 銀錯体 |
研究成果の概要 |
本研究では、さまざまなd10電子配置を有する新規発光性金属錯体を合成した。銅1価錯体がその中心であり、三配位でありながらかさ高い置換基をもつことで安定な銅錯体、拡張π共役系をもつことで長波長側の発光を指向した銅錯体、そして酸素、イオウ、セレンのカルコゲニド元素を配位元素とする銅錯体、さらにカルベン配位子を含む銅錯体など多くの新規発光性錯体を合成することができた。 また一連の0価パラジウム錯体の研究が大きな成果である。発光性パラジウム錯体は極めて珍しいが、さまざまな色の発光を示す錯体が得られることが分かった。 さらにこれらの錯体の発光機構を量子化学計算によって明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薄型ディスプレイ用の材料として、また各種センサや光触媒・光アップコンバージョンの材料として、発光性の金属化合物が求められており、多数の金属錯体が研究されてきた。その中にあって私は最も早い時期から銅錯体の発光に注目してきた一人として、これまでさまざまなタイプの錯体を提案することを本研究の目的とし、それを達成することができたと考えている。銅のみならず、パラジウム化合物を含めて、今後の発光材料になり得る化合物を多数提供でき、量子化学計算の結果もあわせて発光性錯体のデザイン上の指針を得ることができたと考えている。さらに、円偏光発光や光触媒の増感剤など当初予定していなかった応用面も見いだすことができた。
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