研究課題/領域番号 |
17K05818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中井 英隆 近畿大学, 理工学部, 准教授 (70377399)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 合成化学 / 光物性 / 酸素プローブ / ランタニド錯体 / 発光 |
研究成果の概要 |
酸素プローブとして魅力的な性質を有する発光性ランタニド錯体を医療・診断技術に応用するための基礎を築くことを目的として、新規な酸素応答性ランタニド錯体の設計・合成を中心に研究を進めた。 その結果、「生体応用を指向した酸素応答性ランタニド錯体」を開発するための配位子・錯体設計における基礎的な知見を得ることができた。また、プロトタイプのランタニド錯体を用いて「酸素プローブ」を作成することにも成功した。さらに、新規に開発した配位子を用いれば、酸素応答機能に加えて、「キラルな分子に応答する機能」を付与できることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プロトタイプの酸素応答性ランタニド錯体を用いて、f-f発光を利用した酸素プローブとしては世界最高の性質を示す酸素プローブを作成することができた。また、窒素下では緑・空気下では黄・酸素下では赤色に発光色が変化する比色酸素プローブの開発にも成功した。さらに、「キラル分子に応答する機能」を有する酸素応答性ランタニド錯体は、生体内に存在するアミノ酸などのキラル分子を特異的に認識できる可能性を秘めた新規な化合物である。
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