研究課題/領域番号 |
17K05826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
安武 幹雄 埼玉大学, 研究機構, 講師 (70361392)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | エレクトロクロミズム材料 / 液晶材料 / 電子ドナー / 電子アクセプター / オリゴチオフェン / キノン類 / マイクロ・ナノデバイス / 液晶 / エレクトロクロミック材料 / 表示素子 |
研究成果の概要 |
ピレンジチオンとビチオフェン部位を持つ4つの液晶材料を設計し,それらの合成とその液晶性の評価を行った。さらに,これらの溶液でのエレクトロクロミック特性を調べその特性について検討した。その後,これを用いたエレクトロクロミック素子を形成し,これについても検討した。特にPQBTsの溶液中での電気化学的特性は,以前の報告のものより幅広い電位で良好なクロミック特性を示した。また,PQBTsの素子は,3色のエレクトロクロミック特性を示した。さらに,これらのスイッチング速度についても検討を行い,その繰り返し応答性についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エレクトロクロミック素子に用いられる材料のほとんどはポリマー構造のものが多く報告されており,それらは剛直で加工性等に乏しい。その点,流動性と秩序性を併せ持つ液晶材料は,均一な薄膜形成ができる点では優位性を持つ。本研究で提案している分子構造のものは電子アクセプター部位とドナー部位に加え,電解質部位をあわせ持つため電解質なしでのエレクトロクロミック素子の形成と言う点では独創的である。これらのことは,エレクトロクロミック素子の観点から見れば今まで白黒の表示であったものが,フルカラー電子ペーパーへの期待,学術的には液晶相におけるラジカル種やイオン種の安定性について議論できる。
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