研究課題/領域番号 |
17K05836
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
ヴィレヌーヴ 真澄美 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (30304554)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
|
キーワード | 脂質膜 / 細胞膜 / 二分子膜 / ベシクル / 二分子膜張力 / 電気泳動 / 画像解析 / 界面張力 / リン脂質膜 / 曲率 / 溶媒 / 水素イオン濃度 / 表面・界面物性 / ナノ界面 / 二分子膜界面張力 |
研究成果の概要 |
顕微電気泳動法と種々の測定セルを試みたところ、顕微鏡としては落射型の使用が必要となった。また測定系の検討のために行った実験から以下の事柄が明らかになった。水溶性2本鎖リン脂質膜と鉄錯体の相互作用においてpHが明確に影響をおよぼすことが明らかになった。また中鎖脂肪酸の会合挙動については脂肪酸が一部電離するため、pHや脂肪酸濃度に依存して極めて多様な会合体ができていることが明らかとなった。今後目的の測定が可能となった際には最適な実験条件で行うことができる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は二分子膜の界面張力が、簡易的に、そして安価に測定できるようになれば、ベシクル/水界面張力の実測により、リン脂質二分子膜内のミクロドメイン構造について詳細な研究が可能となり、生体膜の機能を物理化学的現象との相関という観点で理解できる。また膜と生理活性分子の相互作用を簡便に測定できるようになる可能性がある。さらに実用化が難航しているリン脂質分子膜によるドラッグデリバリシステムの実現も期待される。社会的意義としては、 赤血球などの細胞の界面張力も測定できるようになり、病気の新たな診断法の開発につながる可能性がある。
|