研究課題/領域番号 |
17K05838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
岡村 浩昭 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (30244221)
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研究分担者 |
蔵脇 淳一 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (10170078)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 金属ナノ粒子 / 有機無機複合材料 / ナノ粒子触媒 / 樹状分子 / 樹状分子-金属ナノ粒子複合体 / ナノ空間制御 |
研究成果の概要 |
スルファニルアニリン部位を有するポリアミドアミン型樹状分子と金イオン又は銀イオンとの自発的な反応によって、樹状分子-金又は銀ナノ粒子複合体を調製する方法を開発した。得られた複合体は内部に、樹状分子の世代数に応じた疎水性空間を有することが、疎水性色素の取り込み実験によって明らかになった。 スルファニルアニリン部位を有するポリビニルエステルと白金イオンから、繰り返し利用可能で官能基選択性の高い還元反応触媒として利用可能なナノ粒子複合体を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
柔軟な樹状分子を金属ナノ粒子表面上に一定の方向で配列させる方法を確立した点が最大の成果である。樹状分子をあらかじめ水溶液中でミセルもしくはミセル様の分子会合体としておき、その内部で金属イオンの還元を行うことで、目的の構造を持った複合体が得られた。スルファニルアニリンを有するポリアミドアミン型樹状分子は、金イオン、銀イオンなどの金属イオンを還元可能な還元剤としても働くため、この反応は自発的に進行し、極めて温和な条件下で、樹状分子-金又は銀ナノ粒子複合体を調製することができた。 得られた複合体内部に疎水性空間が存在することは、水に溶けないインジゴ分子の可溶化実験によって確認された。
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