研究課題/領域番号 |
17K05842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 公立千歳科学技術大学 |
研究代表者 |
坂井 賢一 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (50342788)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 蛍光 / プロトン移動 / クロミズム / 水素結合 / 励起状態分子内プロトン移動 / 光物性 / 発光 |
研究成果の概要 |
特定の物質を認識することで蛍光特性が変化する色素、いわゆる、蛍光センサーや蛍光プローブは、環境分析や生体研究におけるバイオイメージングなど幅広い用途がある。本研究では、複数の物質を同時に認識出来る新たな蛍光色素の創成を目的として、励起状態分子内プロトン移動(ESIPT)型色素を対象に開発を行った。その結果、酸化合物の添加に対し、酸だけではなくその共役塩基を選択的に認識し、添加濃度に応じてフルカラー(RGBW)の蛍光を示す色素や、カチオンとアニオンを同時に認識してゲル化する色素の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発に成功した蛍光色素が示した、(1)外部からの信号の種類だけでなくその強度までを認識してフルカラーの蛍光応答を示す現象や、(2)複数の特定の信号が同時に入力された時のみゲル化する現象は、共に過去に報告例のない極めてユニークな現象である。これら成果は蛍光色素、とりわけESIPT型蛍光色素の新たな可能性を示したものである。近年蛍光センサーや蛍光プローブの重要性が増す中で、今回の成果はそれら開発研究に重要な知見を提供出来たものと考えている。
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