研究課題/領域番号 |
17K05846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
周 彪 日本大学, 文理学部, 教授 (80434067)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 単一分子性伝導体 / ディラック電子系 / 分子運動自由度 / 拡張TTFジチオレン配位子 / 伝導性 / 磁性 / 分子配列 |
研究成果の概要 |
単一分子性伝導体[M(dmdt)2] (M = Ni, Pd, Pt)系では、[M(tmdt)2]系と分子構造が似ているが、分子の配列が異なるため、結晶構造が異なっている。dmdt配位子末端の回転自由度を持つメチル基があり、結晶構造が制御していることが考えられる。また、[M(dmdt)2]系は温度依存性がほとんど示さない高い伝導度を示し、強い反磁性を示した。バンド構造計算より、[M(dmdt)2]系はフェルミエネルギー付近にディラック・コーンが存在し、初の常圧分子性ディラック電子系であることを強く示唆されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単一分子性伝導体により常圧分子性ディラック電子系が実現されたことから、他の高圧分子性ディラック系では不可能な物性測定を容易に行う事が出来る。常圧下で種々の物性測定により、分子性ディラック電子系の物理的な性質を明らかにすることがひとつの鍵となる。また、単一分子性伝導体の中心金属の違いにより電子物性が大きく異なる特徴があることから、分子性物質の電子構造や、機能を理解するのに重要な情報を提供できると考えられる。
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