研究課題/領域番号 |
17K05852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
溝黒 登志子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (90358101)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 光物性 / 構造・機能材料 / 複合材料・物性 / 光アップコンバージョン / 励起子拡散長 / 光物性、構造 / 機能材料 / 励起子拡散 |
研究成果の概要 |
膜厚方向に異方性を導入した三重項-三重項消滅型アップコンバージョン(TTA-UC)発光を示す固体材料作製手法を開発した。新規UC材料を合成し、溶液とキャスト膜の光励起UC特性を評価した。次に膜厚方向にナノ構造を導入した、UC発光を示す固体薄膜を作製したところ、膜厚方向に構造を有さない薄膜と比較して、UC量子収率が高くなることを見出した。これは、膜厚方向に異方性を導入することで、膜厚方向の三重項励起子拡散が促進されたことが一因と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TTA過程を利用したUCを示す分子固体材料へ、制御された方法で異方性を導入することにより、その異方性が光UC特性に与える影響を解明した。これらの結果に基づき固体発光体材料の構造設計をすると、固体TTA-UC材料の高効率発光に寄与する。TTA現象を利用すると、低消費電力型のEL素子開発や総合的な太陽光エネルギー利用効率の向上による有機薄膜太陽電池の高効率化などにも寄与できると考えられ、構造に起因する発光機構などの解明にも大きく寄与する。また、本研究で見出した新規発光体分子は、生体イメージングへの応用展開できる。このように、オプトエレクトロニクス分野における学術的意義および産業的意義は大きい。
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