研究課題/領域番号 |
17K05859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中 寛史 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助教 (70431517)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ニトリル / アミド / 水和 / 脱水 / パラジウム / 水移動型反応 / シアノヒドリン / 水和反応 / ポリアクリロニトリル / 共重合体 / パラジウム触媒 / グルタロニトリル / ヒドロキシアミド / 触媒 / 水 / 脱水反応 / 触媒反応 / 合成化学 / 触媒・化学プロセス / 有機化学 |
研究成果の概要 |
ニトリルと一級カルボン酸アミドの間の相互変換反応は複雑分子の合成で重要な位置を占める.本研究では,水分子を分子間で移動させる反応 (水移動型反応) によって効率的なニトリルの水和およびアミドの脱水手法を開拓した.より具体的には,水の供与体としてアミドを用いたパラジウム触媒によるシアノヒドリンやジニトリルの水移動型水和反応,ならびに水の受容体としてニトリルを用いたアミドの水移動型脱水反応によるペプチドに対するシアノ基の導入法を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水の分子間移動を触媒的に制御する「水移動型反応の化学」の提案は,有機化学に新しい考え方をもたらすものと位置付けられる.また,本研究を通して複雑なニトリルとアミドの効率的な合成法を提供することができた.本研究で開発した合成法はすでに物質合成の場面で利用されつつあり,今後も合成化学の進歩に対する貢献が期待できる.以上を通した医薬化学,物質科学,生命科学などの学術領域や精密合成化学産業に対する波及効果が期待できる.
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