研究課題/領域番号 |
17K05879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 将人 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20179253)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | チオエステル / 開環重合 / アニオン重合 / チオラクトン / アクリル酸チオエステル / 有機触媒 / チオール / 高分子反応 / アニオン開環重合 / チオ(メタ)アクリレート / アニオン付加重合 / チオラクチド / メタクリル酸チオエステル / 高分子合成 / 合成化学 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
リポ酸から合成した7員環チオラクトンと、チオラクチド、および、1,4-オキサチアン-2,5-ジオン誘導体の開環重合性を明らかにした。有機塩基触媒の種類、チオール開始剤、溶媒の効果について検討を加えた。チオラクチドは、室温で平衡重合性を示し、生成ポリマーは、高いアルカリ加水分解性と紫外光分解性を示した。 (メタ)アクリル酸チオエステルが、DBUやn-Bu3Pなどのルイス塩基により双性イオン機構でアニオン重合することが分かった。また、モノマーのチオエステル部分を水酸基やイオン基で親水性にすることで水溶性の反応性ポリマーを合成し、水中で末端修飾PEGとのNCLによって、グラフト共重合体を合成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チオエステルは、生化学的に重要な官能基にも拘わらず、有機化学や高分子化学の分野では、あまり使われて来なかった。本研究では、通常のエステルに比較してチオエステルのカルボニル基の高い求核性とα-アニオンの高い安定性を活かして新規の高分子合成を開拓することで、チオエステル基の高分子化学における独自性を示す端緒を得た。具体的な研究対象は環状チオエステルの開環重合と(メタ)アクリル酸チオエステルのアニオン重合である。応用的な側面では、生分解性高分子として最も研究が行われているポリ乳酸の硫黄類縁体であるポリチオラクチドの分解性の高さと、新規の機能材料合成に繋がる水溶性の反応性高分子を提示することができた。
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