研究課題/領域番号 |
17K05881
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井田 大地 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80610518)
|
研究分担者 |
吉崎 武尚 京都大学, 工学研究科, 教授 (90230705)
中村 洋 京都大学, 工学研究科, 教授 (90243162)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | ポリビニルアルコール / 高分子水溶液 / 静的光散乱 / 分子動力学シミュレーション / 量子化学計算 / けん化度 / 上限臨界相溶温度型相挙動 / 下限臨界相溶温度型相挙動 / 閉環型相挙動 / 立体規則度 / 分子内水素結合 / ポリ酢酸ビニル / 高分子構造・物性 |
研究成果の概要 |
ポリビニルアルコール(PVA)水溶液物性の分子論的理解を目指し,PVA稀薄水溶液物性に関する実験的・計算化学的研究を行った.実験的には,けん化度100%および84%のPVA試料の稀薄水溶液について静的光散乱測定を行い,水溶液中において,けん化度100%のPVAは良溶媒中の分子量が大きい典型的な屈曲性高分子として振る舞うが,けん化度84%のPVAはΘ溶媒中の幾分固い高分子として振る舞うことを明らかにした.計算化学的には,全原子モデル分子動力学シミュレーションと量子化学計算の組み合わせにより,水中PVAの主鎖の回転異性体および水素結合パターンとNMRスペクトルの関係を明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ポリビニルアルコール(PVA)の稀薄水溶液物性に対するけん化度の影響,および,水中PVAの局所形態や水素結合状態を明らかにした.得られた成果は,広範な実用的・工業的用途を持つPVAの性能向上に向けた指針を与えるのみならず,広く非イオン性高分子水溶液物性に関する基礎的知見を与えるものである.
|