研究課題/領域番号 |
17K05889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
亀山 敦 神奈川大学, 工学部, 教授 (80231265)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 芳香族複素環 / 光転位 / 分子屈折 / 高分子 / 屈折率変化 / 屈折率 / 機能性高分子 / 光化学反応 |
研究成果の概要 |
本研究では、新奇な光転位により屈折率が増加する高分子材料の開発を目的とした。光転位に伴いC=O基やC=S基が生成する化合物を分子設計し、芳香族複素環含有カルボン酸誘導体、ベンジル置換芳香族複素環誘導体を合成した。いずれも光化学反応において、光転位が選択的に進行することを明らかにした。また、光転位する官能基を側鎖に有するポリスチレン、ラダー型ポリシルセスキオキサンなどを合成し、そのフィルム状態での光転位反応が選択的に進行することを見出した。この光転位に伴いポリマーフィルムの屈折率が0.008~0.04増加し、合成した高分子が屈折率変化高分子として有用であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光や熱などの外部刺激で屈折率が変化する屈折率変化高分子は、光通信における光導波路や光記録素子への応用が期待されている。既知の屈折率変化高分子で利用されている光化学反応は、ほとんどが教科書記載の光化学反応であるが、様々な課題が指摘されている。したがって、選択的で高効率の新奇な光転位反応による屈折率変化を確立し、それを基盤とした光機能性高分子の研究は学術的意義、および高速通信を実現するための素材開発として大きな意義がある。本研究では、新規光転位官能基を有する、ビニル系ポリマー、ラダー型ポリシルセスキオキサン、ポリウレタンなど様々な構造の屈折率変化高分子を開発した。
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