研究課題/領域番号 |
17K05890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
東村 秀之 岡山理科大学, 理学部, 教授 (00562224)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 芳香族ポリエーテル / 酸化重合 / 人工酵素触媒 / フェノール類 / 酵素モデル / 高分子合成 / 電子・電気材料 |
研究成果の概要 |
芳香族ポリエーテルは電子や通信などの先端技術分野に不可欠な材料であり,その合成法としてはフェノール類の酸化重合が最も低負荷かつ低コストである.当方では人工酵素触媒を用いるラジカル制御酸化重合を見出し,両オルト位に置換基のないフェノールからでも,パラ位で連結したポリエーテルを合成できる. 本研究では,ラジカル制御酸化重合を嵩高い置換基をもつフェノールに拡張し,高機能性ポリエーテルの合成を目指した.その結果,2-フェニルフェノールのラジカル制御酸化重合と再沈殿を組み合わせることにより,500℃以上の熱安定性をもつ新規ポリエーテルを合成し,数平均分子量を6万以上とすることに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,電子部品材料では高集積化と鉛フリーハンダの使用などで高耐熱性が必要になっている.さらに最近では,自動運転や遠隔医療などの高速通信技術を促進するため低誘電性も求められるようになってきた. 本研究で得られた芳香族ポリエーテルは,高耐熱性と低誘電性を両立できる材料として有望であるだけでなく,低コスト・低環境負荷な酸化重合で合成できるため次世代高速通信技術の普及にも貢献できる.
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