研究課題/領域番号 |
17K05892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
石田 晃彦 北海道大学, 工学研究院, 助教 (20312382)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 電気化学分析 / ウォールジェット電極 / フローセル / フロー分析 / HPLC / ポイントオブケア検査 / 数値シミュレーション / 電極 / ウォールジェット / ウォールジェットセル / アレイ電極 / 速度プロファイル / チップ分析 |
研究成果の概要 |
血液や尿の検査で使用する次世代小型検査装置のための電極式検出器を開発した。検体を液体の流れに乗せて検出器(電極)まで運ぶことで測定を自動化する装置の小型化が,患者のそばでの迅速な診断が可能になるとして世界中で進められている。一方でこのような装置の感度の向上が課題となっている。しかし,電極面積を大きくすることは逆効果であり,それ以外の試みもほとんど行われてこなかった。そこで,本研究では,電極の面積ではなく形状に着目し,従来円盤型であった形状を多数の円環電極を同心円状に配列した形状にすることで感度が向上することを実証した。また,血中の微量ドーパミンを特別な濃縮なしに測定可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,独自の着想に基づいて電極の形状に着目することで微量成分を高感度に測定できる電極を開発した。複数の円環電極を同心円状に配列した電極の形状を詳細に検討して従来にはない形状を提示した。さらに,その信号特性は従来の円盤型電極とは異なることが示唆された。この成果は電気化学分析の国際誌に掲載され,電極デザインはその表紙を飾った。一方で,パーキンソン病に関係するドーパミンを血中レベルで測定可能であることを実証した。生体成分には電気化学的に検出できるものが多いことから,本研究の成果が小型分析装置に搭載されることで,近い将来,医療現場でのポイントオブケア検査に大いに貢献することが期待される。
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