研究課題/領域番号 |
17K05903
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
高柳 俊夫 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (50263554)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | キャピラリー電気泳動 / ミセル動電クロマトグラフィー / グラフェン / カーボンナノチューブ / 水溶性カーボンナノドット / 可溶化 / ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム / ポリスチレンスルホン酸イオン / キャピラリーゾーン電気泳動法 / 疎水性 / 親水性 / 金ナノ粒子 / 分散安定性 / 不可逆吸着 / 水溶性高分子 / 分離分析 / 界面活性剤 |
研究成果の概要 |
本研究は,界面活性剤と水溶性高分子を用いて,疎水性・凝集性が高い炭素材料であるグラフェン及びカーボンナノチューブ(CNT)を水溶液内に均一に分散させることを目的とした.ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムとポリエチレングリコールを用いた場合にエレクトロフェログラム上でショットシグナルは少なく,グラフェンの分散性は良好であった.一方,CNTの分散ではドデシル硫酸ナトリウムが効果的であった.陰イオン性高分子であるポリスチレンスルホン酸イオンもグラフェンを水中に分散し,不可逆な吸着特性が認められた.本手法は,ナノ粒子であるカーボンナノドット,金ナノ粒子の分散性評価にも適用可能であった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,新しい炭素材料であるグラフェンを水中に凝集することなく分散させる手法及びその評価手法を提案した.グラフェンは不定形でありサイズや形状がある程度の幅を有しているが,その分散状態を評価する手法としてエレクトロフェログラム上のピーク形状を判断材料とする手法はこれまでに報告例がなく,学術的な意義がある.分散性の評価や分散安定性の評価にCZE,MEKCを用いることは,水溶性カーボンナノドット,金ナノ粒子でも成功しており,ナノクラスターの新規開発に際して新しいキャラクタリゼーションの手法として有効であり,効率的な材料開発の観点から社会的意義がある.
|