研究課題/領域番号 |
17K05905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大平 慎一 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60547826)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 光学分割 / 溶存イオン抽出 / ポストカラム / インライン濃縮 / 電気透析 / アミノ酸 / フェニル乳酸 |
研究成果の概要 |
生体は,光学異性体を認識して使い分けている。一方で,光学異性体の分離・定量には,高度かつ繊細な分離条件の検討が必要であり,光学異性体の生体内・環境中での動態を解明するためには,迅速・高精度な分析手法の開発が必須である。本研究では,電場と膜透過による溶存イオン抽出法による光学分割能の付与を目指した。また,開発した光学分割を物質ごとに分離するカラムの後段に設けることで,光学異性体を一斉分析する手法を検討した。イオン透過膜に選択性を設けることで,従来にない高い光学分割特性が得られた。また,クロスフロー型イオン抽出デバイスを新たに考案することでピーク分散が起こらないポストカラム法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光学異性体は,その違いが生体内によって認識されることから,異なる作用を示している。しかしながら,これらの分離は困難であり,製薬,食品などの製造プロセスを煩雑かつ高コストなものにしている。本研究の成果によって,光学異性体の高い分離特性が得られたため,分離に係るコスト面での大幅な改善が見込まれる。また,分析化学への展開により,光学異性体の分析技術が進展することで,生体・環境における動態の解明が進むと期待される。特に,近年,疾病と特定の光学異性体の関係も報告されるようになってきており,新しい医療診断技術への展開も期待される。
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