研究課題/領域番号 |
17K05906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中島 常憲 鹿児島大学, 理工学域工学系, 准教授 (70284908)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 火山灰 / フッ素 / 簡易前処理法 / オンサイト分析 / 酸素フラスコ燃焼法 / 比色分析 / 環境分析 / 簡易溶液化 |
研究成果の概要 |
本研究では、酸素フラスコ燃焼法(OFC法)による試料溶液化法により火山灰中に含まれる全フッ素濃度の簡便な分析法開発を目指した。OFC法では難燃性試料の燃焼を促進するために、パラフィンなどの助燃剤を添加した。さらに試料中の難溶性フッ素化合物を反応させ、溶出させるために反応触媒の添加も行った。石炭灰や火山灰など難燃性固体試料では助燃剤や反応触媒を添加しない場合はフッ素の回収率が低かったが、助燃剤、反応触媒の添加において、フッ素回収率の向上がみられた。 また、分解液中のF検出法として、比色分析であるランタンアリザリンコンプレキソン(ALC)法を適用することが可能であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
火山灰は高濃度のフッ素を含み、水源汚染など環境影響をもたらす。鹿児島のような活火山が都市周辺に存在する地域では、火山灰降下後速やかに含まれるフッ素などの元素分析を行うことが重要であり、オンサイトでの簡易分析が望まれる。本研究で開発するOFC 法を用いる溶液化法は、従来法にはない「簡便・迅速」かつ「オンサイトでの処理が検討可能」であるという特徴を有しており、市販の簡易フッ素分析キットとの組み合わせにより簡易分析法として普及が期待できる。 また、本研究にて開発する手法は、廃棄物試料中フッ素の現場での分析に応用が期待でき、火山災害のみならず廃棄物の安全なリサイクル促進という観点からも意義深い。
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