研究課題/領域番号 |
17K05909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
古田 直紀 中央大学, 理工学部, 名誉教授 (90101055)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | PM0.1大気粉塵 / リアルタイムリングリング / ガス交換器 (GED) / ICPMS / 揮発性元素 / ガス粒子化装置 (GPD) / 発生源の解明 / リアルタイムモニタリング / ガス粒子化装置(GPD) / ガス交換器(GED) / ガス状Asと粒子状As / ナノサンプラー / ヒ素(As) / ガス粒子化装置 |
研究成果の概要 |
数濃度で大気粉塵の粒径分布を表すと0.05 μmにピークを持つ一山となります。大気中には0.1 μm以下の大気粉塵(PM0.1)が圧倒的に多いのです。ナノサンプラーによりPM0.1をフィルター上にサンプリングしその組成を分析してみました。その結果、1/3は硫酸アンモニウムであり、1/3が炭素であり、1/3が主成分元素と微量元素でありました。 PM0.1粒子を電子顕微鏡で観測してみると、2種類の粒子が観測されました。一つは数珠状に繋がった炭素粒子であり、もう一つは球形のイオウを含むソフトな粒子でした。数珠状の粒子はディーゼル排ガス粒子であり、イオウを含むソフトな粒子は硫酸アンモニウムの液滴でした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気粉塵の粒径分布を重量濃度でプロットすると、0.5 μmと6.0 μmにピークを持つ二山になりますが、数濃度でプロットすると、0.05 μmにピークを持つ一山となります。大気中には0.1 μm以下の大気粉塵(PM0.1)が圧倒的に多いのです。ヒトがこのPM0.1粒子を吸い込むと、肺の奥深くまで入り込み人体に悪影響を及ぼします。 本研究では、PM0.1の起源を明らかにしました。PM0.1粒子には2種類あります。一つは、数珠状に繋がった炭素粒子であり、ディーゼル排ガス粒子です。もう一つは、球形のイオウを含むソフトな粒子であり、硫酸アンモニウムの液滴でした。
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