| 研究課題/領域番号 |
17K05916
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
分析化学
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| 研究機関 | 甲南大学 |
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研究代表者 |
松井 淳 甲南大学, フロンティアサイエンス学部, 教授 (10264954)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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| 配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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| キーワード | 分子インプリンティング法 / パーフルオロ化合物 / PFOA / PFOS / 分子認識 / ハイドロゲル / 金属ポルフィリン / イタコン酸 / モレキュラーインプリンティング / 有機フッ素化合物 / バイオセンサー / フッ素化合物 / パーフルオロオクタン酸 / パーフルオロオクタンスルホン酸 / 分子インプリント / フルオラス相互作用 / 人工抗体ポリマー / 環境分析 / 複合材料・物性 / 高分子合成 |
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| 研究成果の概要 |
PFOAやPFOS等は環境汚染物質として注目されているが、特定の有機フッ素化合物を認識する生体材料は知られていない。本研究では、分子インプリンティング法により、含フッ素モノマーを用いてPFOSを認識する人工抗体高分子を合成した。得られた高分子は非インプリント高分子と比較して約2.5倍の保持を示し、オクタンスルホン酸に対してはほとんど保持が見られなかったことから、保持にはフルオラス相互作用が関与していることが示唆された。また、含フッ素モノマーの比率を最適化させることにより、架橋剤を加えることなくハイドロゲルを作製したところ、PFCsの添加によりゲルが溶解するという応答を確認することができた。
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、分子インプリンティング法により、PFOSと選択的に結合する高分子材料を合成した。これにより、これまで特定の有機フッ素化合物を認識する抗体等が存在しないため困難であった、バイオセンサーやバイオアッセイの開発に道が拓けたといえる。また、パーフルオロ化合物間の相互作用に基づくハイドロゲルを構築したが、同ゲルはPFCsの存在下で物理的変化を示し、将来的なPFCsセンサー材料への応用が期待される。このようにフルオラス相互作用を分子認識機構や材料構築に役立てた例はほとんどなく、学術的にも意義深い成果といえる。
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