研究課題/領域番号 |
17K05935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
坂口 和彦 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (80264795)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フコキサンチン / パラセントロン / アレン / カロテノイド / 光合成 / エネルギー伝達 / クロスカップリング / C5ジエン / 19-ヘキサノイルオキシパラセントロン / 両官能性ジエン / 光合成初期過程 / 超効率的エネルギー伝達 / ICT準位 / 多官能性カロテノイド / ペリジニン / 海洋光合成初期過程 / 超分子複合体 / デオキシペリジニン / 海洋光合成 |
研究成果の概要 |
海洋光合成初期過程の超効率的エネルギー伝達機構の解明に向け、パラセントロンをリード化合物とするカロテノイド類縁体の創成に取り組んだ。パラセントロンは、高いエネルギー伝達能を持つ天然物フコキサンチンと類似のカルボニル基とアレンが共役したポリエン骨格を持ち、フコキサンチンより構造が簡素化された化合物である。その結果、1) 両官能性C5ジエン合成ブロックのクロスカップリングを鍵とする共役ポリエン構築法の開発、2)パラセントロンの全合成とその改良合成、3) 19-ヘキサノイルオキシパラセントロンの合成、を達成した。また、開発した共役ポリエン構築法に檜山カップリング反応の導入が可能であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だ明らかとなっていない「新奇な励起エネルギー準位(ICT準位)と超効率的な光合成エネルギー伝達の関係」を新規物質の創製により実験的に解明する点に本研究の学術的意義がある。また、社会的意義として、本研究は、次世代エネルギー開発のための基礎研究と位置づけられ、その成果は、未だ実現されていない人工光合成システムの鍵となる光捕集アンテナ系の構築に貢献する。
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