研究課題/領域番号 |
17K05938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
秋山 好嗣 東京理科大学, 基礎工学部教養(長万部), 准教授 (40640842)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | キャリアフリーDDS / DNA密生層 / ナノ構造体 / コンビネーション治療 / ナノ医療 / 自己崩壊性高分子 / 核酸医薬 / 分子標的医薬 / 刺激応答性高分子 / ドラッグデリバリーシステム / ナノバイオマテリアル / 生体材料 / がん化学療法 / 遺伝子治療 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、キャリアがもつ潜在的な毒性を根本的に解決するために、キャリアフリーDDS製剤の創製に向けた基盤技術の確立を目的としている。そこで、まず機能性ポリ(カルバメート)(PC)誘導体の精密設計に基づいた核酸(DNA)との修飾体(PC-DNA)の合成法を確立した。次に、このPC-DNAを水溶液中で自己組織化させたところ、流体力学的直径が約100 nmの単分散なナノ構造体を得ることに成功した。PC末端には光やpHに応答してPCの自己崩壊を誘導できる刺激応答性の付与も可能になった。今後、核酸密生型ナノ構造体の内殻を分子標的医薬オリゴマーとすることによって次世代型ナノDDS製剤として期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核酸密生層の内殻を自己崩壊性高分子とする試みは既往研究がなく、外部刺激に呼応した特異崩壊性の精密制御は、ナノ医療だけでなくナノ界面科学における基礎と応用の双方にとって興味がもたれる。また、内殻を金ナノ粒子としたハイブリッド型ナノ材料は低分子医薬の活性を目視で迅速に判定できる簡易スクリーニング技術に応用できる。今後、内殻を形成する低分子医薬オリゴマーを目視探索技術で選択し、キャリアフリー型ナノDDS製剤に組み込むことによって、治療用途に応じた異種医薬の候補探索から治療までを一体化したナノ医療の発展に広く貢献できるものである。
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