研究課題/領域番号 |
17K05949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
グリーン・環境化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中谷 久之 長崎大学, 工学研究科, 教授 (70242568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リサイクル / ドーマント種 / ポリスチレン / ポリウレタン / 難燃剤 / 選択的分解 / ヒンダードアミン系光安定剤 / 劣化制御 / ドーマント結合 / 光触媒 / 劣化 / ドーマント / 廃棄物再資源化 / 高分子構造・物性 |
研究成果の概要 |
知能を持つがごとく狙った成分の選択的分解、分子量になるように切断して高付加価値材料に変換する“知能化リサイクル”を開発する事を目的した。成果としては、(1) 水性ポリウレタンを反応性のオリゴマーとして変換リサイクルする事に成功した。(2) ポリスチレン(PS)中の残留性汚染物質であるヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)を、抽出操作を行わずに、直接、HBCDを選択的に分解させる事に成功した。また力学的性能を維持したままPS部をリサイクルする事にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のプラスチックリサイクル研究は、選択的な分解や分子量の制御に関してまったく考慮していなかった。そのため、アップグレードなリサイクル製品を生み出す力が弱い。有害な含有物を選択的に分解、狙った分子量を得るという本研究は、非常に新規性に富み、さらにはアップグレードなリサイクル製品を生み出す力を持っている。本研究の学術的な特色は、ドーマント種を分子の結合でなく解離という正反対のものへ応用した初めての例であり、非常に独創的な試みである。本成果により、リサイクルが高付加価値を与えるプロセスに変わり、産業廃棄物の処理への貢献が期待される。
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