研究課題/領域番号 |
17K05977
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機・ハイブリッド材料
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
西長 亨 首都大学東京, 理学研究科, 准教授 (30281108)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 金微粒子 / オリゴチオフェン / ラジカルカチオン / 導電性 / 自己組織化 |
研究成果の概要 |
代表的な導電性高分子PEDOTのモノマーであるエチレンジオキシチオフェン(EDOT:E)と、その類縁体のプロピレンジオキシチオフェン(ProDOT:P)を組み合わせた混合4量体E2P2体を新たに合成した。両端をメチルチオ基で保護したこのユニットは、一電子酸化したラジカルカチオン種を高度に安定化させ、かつ向かい合って2量化するπダイマー形成能を併せもつことを明らかにした。さらに、このE2P2のチオラート体で保護した金微粒子の合成にも成功し、溶液中でE2P2部位を部分的に酸化したものから作成したフィルムは、中性種から作成したフィルムにと比べ、約200倍程度の導電性が向上することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代表的な導電性高分子の部分構造とその類縁体を組み合わせたオリゴマー分子を用い、一電子酸化させることにより、分子間の相互作用が促進される系を新たに設計・合成した。さらに、そのような系を保護基に用いた金微粒子の合成にも成功し、その金微粒子の分散液から作成したフィルムの導電性が、酸化還元状態の変化に応じてスイッチングさせうることを示すことに成功した。これにより、酸化還元状態に基づく新たなスイッチング素子が溶液から作成できる可能性を示すことができた
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