研究課題/領域番号 |
17K05987
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
澤田 敏樹 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (20581078)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 分離膜 / 繊維状ウイルス / 液晶 / 界面重合 / 遺伝子工学 / ソフトマテリアル / 生体高分子 / バイオテクノロジー / ウイルス / 膜分離 / ファージ |
研究成果の概要 |
様々な分子を自在に分離・濃縮できる分離膜の創製を目指した。ヘキサンに溶解させた酸クロリド溶液をウイルス水溶液に重層し、界面重合によりその集合構造を固定化して不溶化させ、膜を構築した。分離特性を評価した結果、その分画分子量はファージ濃度や他の反応条件で制御することができ、自在な分離特性をもつ膜をファージから構築できた。さらに、ネオジムイオンに結合するペプチドを導入したファージを用いて膜を構築した結果、鉄と比較してネオジムイオンが選択的に吸着することがわかった。以上から、自在に機能改変できるファージを利用することで、望みの分離機能をもつ膜を構築できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膜を用いた分離技術は、様々な分野で欠かすことのできない技術の一つである。近年では、望みの分子のみを迅速に分離して回収・除去できるような高性能な膜の開発が重要となっている。本研究では、自在に機能改変できる繊維状ウイルスを素材とし、望みの分子を選択的に回収可能な分離膜を構築した。様々な分子や物質に結合するウイルスを構築することができるため、望みの機能をもつ分離膜の構築に繋がると期待される。
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