研究課題/領域番号 |
17K06003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
徳満 勝久 滋賀県立大学, 工学部, 教授 (70336717)
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研究分担者 |
竹下 宏樹 滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (80313568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 高分子 / ゴム / ポリオレフィン / シリコンゴム / ポリシラン / シリコーンゴム / 粘弾性 / 力学物性 / 融着特性 / ポリプロピレン / 成形加工 / ウェルド / 高分子構造・物性 |
研究成果の概要 |
当研究室の先行研究ではポリプロピレン(以下PP)にポリシラン(ポリメチルフェニルシラン:以下PMPSと略)を添加することによる「溶融粘度の顕著な低下」と「熱融着特性の大幅な向上」効果を報告している.その要因の一つとして,PMPS添加によるPP中での結晶化速度の遅延効果による可能性が示唆されるが,当該系における結晶化プロセスに関する検討が十分には行われていないのが現状である.そこで本研究では,PPにPMPSを添加することによる結晶化プロセスの影響について検討した.ゴム材料としてシリコーンゴム(以下: Q) にPMPS添加する効果について検討を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PMPS添加PPにおいて,同温度条件下での結晶化速度を遅延させる効果があることが分かった.また,POM観察結果よりPMPSを添加したPPでは,核形成が抑制され,球晶成長速度も低下する傾向が確認されたことより,PMPSは新たなPP改質剤としての利用が期待される.また、PMPS添加効果によるQの柔軟化は, PO架橋時のラジカルに作用するものの架橋プロセスには影響を与えず,PMPS分子がQに可塑化効果を付与していることが考えられる. よって, PMPSは架橋のプロセスを変化させることなく, Qに柔軟性を付与できる可能性があることが示唆された.
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