研究課題/領域番号 |
17K06010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
樋口 幹雄 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (40198990)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超短パルスレーザー / Ybレーザー / 酸化物単結晶 / 浮遊帯溶融法 / 固体レーザー / 単結晶 / 超短パルス |
研究成果の概要 |
超短パルスレーザーへの応用を目指して,Ybドープ酸化物単結晶を浮遊帯溶融法によって育成し,その光学特性を検討した.K2NiF4型結晶であるYb:CaYAlO4については化学量論組成とわずかに異なる一致溶融組成を見出し,その組成で育成することにより,巨視的欠陥のない良質な結晶を得ることに成功した.また,この結晶をつかって,連続波でのレーザー発振にも成功した.K2NiF4型よりも発光特性のよいメリライト型Yb:CaGdAl3O7については,分解溶融することが判明した.これを解決するために,ダブルパス溶媒移動浮遊帯溶融法を新たに開発し,初晶から目的組成の結晶を得ることに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,次世代の大強度パルスレーザー用材料として期待されている,Ybを活性イオンとした酸化物単結晶の開発をおこなった.Yb:CaYAlO4については,既報があるが,本研究では,その一致溶融組成を厳密に決定し,浮遊帯溶融法によって高品質結晶を作製することに成功した.一方,Yb:CaGdAl3O7については,その優れた発光特性を初めて明らかにするとともに,新しい結晶育成の手法として,ダブルパス浮遊帯溶融法を開発した.本手法は,Yb:CaGdAl3O7だけにとどまらず,分解溶融するあらゆる化合物の単結晶育成に有効である.
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