研究課題/領域番号 |
17K06022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
大澤 善美 愛知工業大学, 工学部, 教授 (80278225)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リチウムイオン電池 / 炭素 / 熱分解炭素 / シリコン / 化学蒸着法 / コーティング / 負極 / CVD / 電気化学 / 電池 / 化学蒸着 |
研究成果の概要 |
本研究では、リチウムイオン電池負極用炭素の可逆容量、効率、サイクル特性などの電気化学的特性向上を目的に、表面にナノサイズの細孔を持つ多孔質炭素繊維をコア材料として用い、気相法によって、シリコン、続いて高結晶性熱分解炭素を多層被覆した新規負極材料の合成について検討した。得られた負極は、初期容量970 mAh/gと現在の負極材料である黒鉛の最大の容量より高い値を持つことを見出した。また、初期クーロン効率は黒鉛と同程度であり、良好なサイクル特性を有していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リチウムイオン電池は、電気自動車等の電源として期待されており、更なる性能向上を目指した研究開発が盛んである。電池の性能向上のキーポイントの一つは電極材料の高機能化である。本研究で創製したリチウムイオン電池用の新規負極材料は、現行の負極材料である黒鉛が持つことができる最大の容量を凌駕する大きな容量を持ち、充放電を繰り返しても容量低下が小さいという特徴を持つ点で注目される。一回の充電でより長く使用でき寿命も長い次世代型リチウムイオン電池の開発に繋がると期待できる点で社会的意義を見出すことができる成果である。
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