研究課題/領域番号 |
17K06043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械材料・材料力学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
飯塚 博 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (90142215)
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研究分担者 |
山本 真一郎 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (10514391)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 多孔質炭素粉体 / 落花生内皮 / 電磁波吸収体 / 複合材料 / 射出成形 / 植物焼成炭素粉体 / 比誘電率 / 比透磁率 / Sパラメータ法 / 積層型電磁波吸収体 / 粉体分散性 / 植物非食部 / 誘電率 / 電磁波吸収特性 / プラスチック複合材料 |
研究成果の概要 |
植物非食部である落花生内皮を炭化焼成した多孔質炭素粉体には電磁波吸収特性がある。本研究では、その特性を活用した電磁波吸収体を、ゴムやプラスチックとの複合材料として製造する技術を開発した。特に、センチ波からミリ波域で利用できる電磁波吸収体を射出成形によって作製することを目指した。その結果、センチ波域では、その炭素粉体を10~30wt.%配合した2mmシート厚程度の電磁波吸収体で20dBを超える特性を実現できた。また、ミリ波域では、2mm厚シートに高さ5mm程度のピラミッド形状の凹凸を付けた吸収体を射出成形にて作製し、30dBを超える特性を広帯域で実現できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、自動車の衝突安全装置やスマホやテレワーク等に関わる通信システムの需要が急速に高まっている。その一方で、それら通信機器等から発生する不要な電磁波による機器や通信システムの誤作動が問題視されるようになってきた。このような不具合を解決する手段のひとつとして、電磁波吸収体が各種場面で使用されている。本研究は、その不要な電磁波を吸収して誤作動等の問題解決を目指す素材とその製造技術に関わる研究開発であり、その社会的意義は大きい。また、天然素材由来の多孔質構造は、らせん構造やハニカム構造等多様であり、それらの構造と電磁波吸収特性発現の関連性については学術的にも興味深い内容を含んでいる。
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