研究課題/領域番号 |
17K06118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小野 勇一 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (50335501)
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研究分担者 |
森戸 茂一 島根大学, 学術研究院理工学系, 教授 (00301242)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 実験応力解析 / 応力・ひずみ計測 / めっき法 / 金属疲労 / 電子線後方散乱回折法 |
研究成果の概要 |
まず,インコネルにNi-P-Bめっきを施した試験片に対して,雰囲気温度350~450℃において,加熱時間と粒成長との関係を調査した.加熱時間と加熱温度の増加とともに粒成長が促進されることが確認できた.次いで,平滑試験片を用いて,400℃の雰囲気温度において繰返し負荷試験を実施した.ひずみ振幅の増加とともに結晶粒径が大きくなることが確認できた.また,繰返し数を増加させても同様の傾向が確認できた.この粒径は繰返し負荷時間と同じ時間だけ加熱のみを施した場合の粒径に比べて大きいことから,繰返し負荷により粒成長が促進され,400℃の雰囲気温度においてひずみ振幅を計測できることを示すことができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の手法では不可能である高温環境下(400℃程度)における微視的領域のひずみを金属薄膜の粒成長に着目することで計測できる見通しが得られた.したがって,今後,較正試験を実施すれば,粒径からひずみ振幅を計測することが可能となり,有限要素法などの計算結果の妥当性の検証にも利用でき,より安全な機械の設計に役立つといえる.さらに,この応力測定技術は,機械工学分野だけでなく,航空宇宙,土木分野など他分野や社会への波及効果も期待できる.
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