研究課題/領域番号 |
17K06129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
石川 憲一 金沢工業大学, 明倫館, 名誉学長・教授 (00064452)
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研究分担者 |
畝田 道雄 金沢工業大学, 工学部, 教授 (00298324)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本刀 / 美 / 設計・評価法 / 可視化 / AI分析 / 3次元設計 / 作刀評価 / 設計法 / 作刀 / AI / 3次元形状分析と設計 / 評価・設計法 |
研究成果の概要 |
本研究では日本刀の「美」の評価と設計法に関して,定性的な伝統手法ではなく,「設計工学と心理学の融合による定量手法」を用いた「設計・評価法の可視化」を試みるものである.そして,歴史を超越できる「新しい評価・設計法」を提案し,その手法に基づいて高評価となる新たな日本刀製作に挑み,本研究の妥当性を検証するものである.その結果,ニューラルネットワークによるAIを構築し,それによって従来までの経験知をAIによる学習プロセスと運用を通じて可視化することで科学に基づく設計法の提案に成功するとともに,第三者評価によって提案手法の有効性を実証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の作刀法は師匠から弟子へ受け継がれる技術伝承に依存するとことが殆どであり,科学的アプローチは皆無と言っても過言ではない.日本刀をはじめとする我が国が誇る伝統工芸品の保存や継承を継続するためには,最新科学によって「新たな解」を見出すことは極めて重要であると言える.本研究の成果は日本刀を研究対象としながら,伝統工芸品の優劣評価をAIで分析しうることを示したものであり,これは従来からの形式知を定量知に置き換えるとともに,多くの人々に伝統工芸品の良さを認識してもらうための新しい手法提示となり得る成果である.そして,この成果は世界に向けて伝統工芸品の魅力を発信することにも繋がると考えられる.
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