研究課題/領域番号 |
17K06203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
山根 浩二 滋賀県立大学, 工学部, 教授 (10210501)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | バイオディーゼル / メタセシス反応 / オレフィン / 蒸留特性 / 反応温度 / 触媒 / マイクロ波反応器 / クロスメタセシス反応 / バイオディーゼル燃料 / 熱工学 / 化学工学 / バイオマス / 有機工業化学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,通称,バイオディーゼル燃料と呼ばれている脂肪酸メチルエステルFAMEをオレフィンメタセシス反応によって改質し,軽油と同等のの蒸留特性を得ることである.そのために,触媒量,反応温度,オレフィンの種類などの反応条件によって,得られる生成物を任意に制御できることを実験的に明らかにする. 実験では,マイクロ波反応装置を用いて,瞬時に反応温度が一定温度になるように制御し,その反応温度,メタセシス触媒濃度,撹拌速度,オレフィンの種類や異性体の影響を系統的に調査した.また,FAMEの脂肪酸組成割合の影響に関しても明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FAMEはバイオマス由来のため,軽油に代替することで二酸化炭素による地球温暖化防止に繋がる.また,我が国では,FAMEの原料油脂は多様な油脂が混在した廃食油を用いているため,海外の菜種油,大豆油,パーム油のような食糧油と競合しない.さらに,メタセシス反応によって廃食油由来FAMEの組成を低分子化し組成を制御することは,FAMEによるエンジン潤滑油の希釈や低揮発性の課題を解決できるため,FAMEの普及に大きく貢献するばかりでなく,工業的な意義として,既存のFAME製造施設のポスト処理を可能とする新規な提案につながる.
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