研究課題/領域番号 |
17K06215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 明石工業高等専門学校 |
研究代表者 |
藤原 誠之 明石工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (90335985)
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研究分担者 |
田中 誠一 明石工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (00599251)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 熱伝導率 / 熱拡散率 / リゾチウム / 磁気アルキメデス効果 / 二液法 / 塩析 / 非定常短細線加熱法 / 磁器アルキメデス効果 / 塩化ナトリウム / フロリナート / 非定常細線法 / 結晶育成 |
研究成果の概要 |
本研究ではタンパク質結晶育成の研究分野においてモデルタンパク質として用いられている卵白リゾチーム(HEWL)に対し,磁気アルキメデス効果を用いた磁気浮揚および二液法で結晶育成したHEWL結晶に対して熱伝導率および熱拡散率の測定を行った.両者の熱伝導率の測定結果は概ね0.4W/mKで水の熱伝導率より約30%低いことがわかった.そして,温度の上昇にともない熱伝導率も上昇することがわかった.熱拡散率に関しては塩による電気漏れ等の影響で信頼性の高いデータを得るには至っていないが,本測定法で基本的に測定可能であることがわかった.また,磁気浮揚法の方が現段階では二液法より優れていることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はタンパク質の熱伝導率や熱拡散率(熱の伝わりやすさを示す物性値)の測定法を開発する.タンパク質の結晶構造を理解することは,薬品の開発などに重要である.しかし,タンパク質は結晶を作ることが難しく,その結晶育成法が重要な課題となっている.結晶を育成するには温度管理が重要となって来るが,その温度を制御するために必要な物性値がわかっていないのが現状である.タンパク質は非常にもろく,物性値を計測することが難しい.本研究では超電導磁石を用いて結晶を浮遊させた状態で育成し,物性値を計測する方法を開発した.本成果を結晶育成に活用し,最適な結晶育成法がわかれば,薬や生命体を理解するための研究が加速する.
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