研究課題/領域番号 |
17K06388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
岡本 卓 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (40204036)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ランダムレーザー / 光散乱 / 格子状ランダム媒質 / 電磁界シミュレーション / 最適化手法 / 多重散乱 / 時間領域差分法 / 光硬化性樹脂 / 構造設計 / 光波制御 |
研究成果の概要 |
発光制御が困難であるランダムレーザーの散乱媒質構造を設計した。散乱体配置の自由度を減らすため、格子状2次元ランダム媒質を用いた。新たに考案した構造設計アルゴリズムを用い、電磁界シミュレーションにより媒質を最適化したところ、特定の波長に光エネルギーを集中できることを明らかにした。さらに、作製誤差による発光特性の変化を解析し、媒質作製に必要な精度を割り出した。また、2次元ランダム構造作製実験を行った。光硬化性樹脂に明暗パターンを照射し、表面にランダムな凹凸パターンを形成できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ランダムレーザーであっても指定された波長の光を放射する構造を設計することが可能であり、さらに同じ特性を持つものを複数作製することが可能であることが示された。ランダムレーザーの用途は、現存のレーザーでは避けられない粒子状明暗ノイズが問題となる装置、例えば顕微鏡やディスプレイ、医療用の眼底検査装置(OCT)まで、多岐に渡る。これらに対して、用途に応じた発光特性を持つランダムレーザーを提供することで、それら各種製品の性能を向上させることが可能となる。
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